THE FINAL【ジュニア部門】ジャッジ総評
白坂 拡
ファッションショーディレクター
個々に個性はあるものの、テーマに合わせた構成や、寄せてくるストーリーが、全チームを通してまだ弱いなというのが正直な印象です。
その中でやはりしっかりその方向性に合わせて来る、もしくは振り切れているチームが上位に入った様に思います。
ジュニアなのに大人顔負けな表現力を持つチームも多数いました。
次に期待します。
宇治川 まさなり
演出家
FINALISTの皆さんお疲れさまでした!
そして、マリンメッセの空間に負けないパフォーマンスで楽しませてもらいました。
それぞれのチームの色が、世界が、脳に焼きついています。
工夫をこらした個性溢れる演出をこれからも生かして、ダンステクニックと共に磨き上げて下さい。
ジュニアの頃に心に刻んだ作品性と絆はきっと永遠ですね。
ESSを感じさせてくれる素敵な空間でした。
ありがとう!!
上島 雪夫
ステージディレクター
昨年も見ましたが、今年の方がそれぞれ演出されていて面白く拝見しました。
やはり気になるのはオープンという大人の部門と同時に見る場合、当然大人が表現するであろうジャンルで作られても、どう評価したらいいかわかりません。
(例えば、セクシーさというようなものの場合です)
少年少女の時にしかないものってないんでしょうか?
自分たちがわかってなくても、大人が“あぁ君たちは今尊いね”と感じるようなものを見つけてあげたらいいんじゃないでしょうか。
KYOHEI
ミュージックプロデューサー
既視感のある、ダンス発表会作品ではない。
オリジナリティ、ストーリー、テーマ、演出を随所で感じられて嬉しかった。
観てくれる方々の五感にどう触れられるか、もっともっと広い視野で、作っては壊し、作っては壊し、凝縮する作業が、クリエイティブには欠かせなくて。
自分達のカラーを出すことはもちろん、ゼロから生み出すことも忘れちゃいけない苦しい世界ですよね。
皆さんのさらなる新しい表現、作品に期待が持てる、エキサイティングな時間になりました。
ありがとうございます。
SHIGE
ダンサー
まずは上位3チーム、見事なクリエイションにそれを表現しきる圧巻なパフォーマンスの質!!!
とても驚きと感動がありました!
もちろん上位にくいこめないチームにも少なからずそれを感じました!
ここまで試行錯誤を重ね、猛練習し、それをやり切ったみなさんに大拍手です。
ありがとうございました!!!
この大会はテーマを決め、ストーリーをつくります。すごく重大な要素ですから、みんな必死にそこを考え、試行錯誤しながら振り付けを落とし込んでいくんだと思うんですが、それに引っ張られ過ぎて本来得意なスタイルを発揮できていないなーとか、振り付けの難易度をあげてしまって、パフォーマンスの質がおいついていないな、とか感じてしまい、悔しいなと思うチームもありました。
NICEな選曲に斬新な小物を使ったとしても難易度の高いクリエイションに素晴らしい振り付けを落とし込めているからこそ、絶対本番でミスしないところまで詰めてください。
見たこともなく斬新で素晴らしいアイデアもパフォーマンスの質・楽曲のパワーを消してしまうなら、そうならないところまでそのアイデアに見合った、振り付け・パフォーマンスの質を追求してください。
言うのは簡単、分かってる、なんですけど、上位のチームは、やはりそれを全て乗り越えているか、そこに追いつくだけの時間を費やしているか、もしくは次元越え過ぎた天才集団か…
いろいろ個人的な思いと意見伝えましたが、ぼくが1番熱くなり、興奮したのは「珠里庵」。
ここの2人には、心をつかまれまくりました!
審査としては自分も上位にはしませんでしたが、というように人には個人的な感性があり、そこにリーチできるのがdanceのアートとしての1番追求したい浪漫だと思うので、審査の結果は真摯に受け止めつつ、自信をもって成長してください!
松田 尚子
ダンサー
全体的に、このコンテストにかける気迫がとてつもなかった。
作品の完成度、ユニゾンのクオリティー、踊りのエネルギー、どのチームも、もれる事なく素晴らしかったです。
ダンスの力をもらいました。
テーマを分かりやすくしているチームが多く、見やすかったです。
テーマをどう工夫してみせるのか(ただの説明になるか、喜怒哀楽の表現や肉体を使っていろんな工夫をするか)
この辺が、勝敗の決め手になるのではないかと思いました。
とにかく、全てのチームが、全力で、ダンスと向き合っていて、とても素敵らしい物を見させていただきました。
ISOPP
ダンサー
キッズらしさという枠を超えて表現者としての戦いのステージになりました。
“ジュニア”という純粋無垢な子どもらしい表現を基準にアーティストとしての雰囲気とダンスのスキルがプラスαで乗っかっているチームが強かったです。
テーマを意識して練習したチームと、テーマはそこそこにダンスに力を入れて練習してきたチームとの差も感じました。
作品の世界に入り込んでいて、かつ、それを表現できているチームがいくつかありました。
決勝大会にふさわしいラインナップでした。
どのチームも粒ぞろいで、ライバルに不服なし!といった印象。
強敵チームが集まるほどに選手達は気合いが入るので、相乗効果で現場のボルテージをみんなで上げた決勝のステージとなりました。
CHINO
ダンサー
全体的に素晴らしく、たくさん練習を積んできた感がありました。
ダンスだけではなくて、表現力をもっと身につけると、もっと最高な作品になります。